会長 渡邉光春
滋賀県社会福祉協議会は1952(昭和27)年5 月に社会福祉法人格を取得し、以来本年で70年という節目の年を迎えました。
この70年の歩みの中で福祉関連の制度はサービス提供が措置から契約へのパラダイム転換のもと、介護、障害、子育てはサービスの社会化(外部化)が進み、福祉のありようは大きく変化しました。
こうした時代の要請に的確に応えるともに滋賀の福祉の質の向上に尽力された先達、関係団体、福祉現場の方々に思いを寄せ、改めて深く感謝申し上げる次第です。
本会はこれまで一貫して地域福祉の推進を追求してまいりました。昨今の社会の在り方が大きく変容する中、従来にまして生活課題や地域課題が複雑かつ複合化している状況、縁創造実践センターの取り組みなどを踏まえ、2019(平成31)年2月に定款を改正し、本会が目指す地域福祉とは「だれもがおめでとうと誕生を祝福されありがとうと看取られる人間的共感にねざした共生社会であり、その実現のためひたすらなるつながりの理念のもと不断の地域福祉実践を行う」と内外に発信したところです。
そうした中、新型コロナウイルスは2019年12月に中国で原因不明の肺炎の集団発生から始まり世界的な大流行に至っています。
長引くコロナ禍は、生活格差、つながりの格差、不寛容さといった課題を顕在化させています。さらに2022(令和4 )年2 月24日ロシアによるウクライナへの軍事侵攻は物価高騰など、生活困窮者はもとより我々の暮らしに、より多大な影響を及ぼすなど、今後の社会経済状況は不透明な状況にあります。
これらは、人と人、人と社会の関係が希薄となり、無縁社会、更なる格差社会への危機感を募らせるものであり、社会的孤立や困窮が深刻している今だからこそ生きづらさという問題を直視し、社会的不利な立場にある方々へ、希望となる縁の橋を架ける一助を果たすことが本会に求められているものと考えます。
この70周年の節目の年に本会が描くビジョンは理念であるひたすらなるつながりのもと不断の地域福祉実践の具体化となる「縁の架け橋」であります。
今後共、人間的共感に根ざした共生社会に向けての社会課題、地域課題、生活課題などに対し、前例にとらわれることなく、今出来ること、これから出来ることを模索し、挑戦してまいり、おめでとうからありがとうまで「縁の架け橋」に尽力していく所存です。
結びに関係者各位の益々のご発展とご多幸を、そして滋賀の福祉人のご活躍を祈念申し上げましてご挨拶とさせていただきます。
- 滋賀県社会福祉協議会法人化70周年「COZYTOWN」オープン
- えにしアカデミー開学
- 滋賀の子どものほほえむ力サポート事業 開始
- 縁特別会員制度 施行
- 滋賀の縁創造実践センター継承に伴う定款一部変更
- みんなあつまれ!子ども食堂フェスタ 開催
- 子どもの笑顔はぐくみプロジェクト 開始
- 「滋賀の縁創造実践センター」のモデル事業スタート
― 今回は滋賀県の
社会福祉施設で働く皆さんから
メッセージをいただきました ―
― 今回は滋賀県の
社会福祉施設で働く皆さんから
メッセージをいただきました ―
引き続き「つくりたい未来」についての
メッセージを募集しています!