【第40回滋賀県社会福祉学会】自由研究発表奨励賞の受賞者
2022.03.02 お知らせ全般
去る2月22日。滋賀県立長寿社会福祉センターにて第40回滋賀県社会福祉学会が開催されました。今回の学会は、新型コロナウイルスによる感染症対策として完全オンライン開催となりました。午前のプログラムでは6つの分科会にて延べ研究発表16題、実践報告15題が発表および報告され、参加者は各研究・実践から様々な学びを得ました。また研究発表の中から、研究の先駆性、実証性、継続性、将来性などの観点から滋賀県社会福祉学会奨励賞が4題選出されました。受賞者の皆様、誠におめでとうございます。
■第2分科会 第 3 発表
「甲賀市在宅介護アドバイス事業の実施報告と介護者負担に及ぼす影響」
甲賀市水口医療介護センター
寺嶋 隆之さん
【授賞理由】
介護者の介護負担の軽減に向けて、市も含めて甲賀市全域で取り組もうと計画され、その中でマネジメントを高める必要からはじまった研究でした。介護福祉士からのアドバイスを受けて介護することで、介護者の負担が軽減されるだけでなく、介護福祉士にとっても自己肯定感が高まり、社会貢献にもつながる新たな取り組みであり、県内に広がることが期待されます。
■第4分科会 第 1 発表
「障害者雇用を経験した中小企業家の学びについての研究報告」
びわこリハビリテーション専門職大学
作業療法学科 嶋川 昌典さん
【授賞理由】
福祉関係者側ではなく、働く場を作る大事な主体である中小企業家に視点を置いた先駆的な研究でありました。実際に中小企業家同友会に2年間参加して、関係性をつくった上でWEB調査やインタビューを行うなど、丁寧な手法で調査されたことが評価されます。今後、企業内において障害者への認識の変化に着目した研究にも期待しています。
■第5分科会 第 1 発表
「児童養護施設においての愛着の育み」
社会福祉法人甲賀学園 児童養護施設 鹿深の家
神能 由佳さん
【授賞理由】
入所児童と施設職員の関係を通して、愛着関係の再構築に焦点をあて、長期的にかかわった中での児童の変化から職員の関わり方のポイントを分析し深めたことが評価でき、今後につながるものと期待します。
■第6分科会 第 1 発表
「防災と保健・福祉の連携による避難行動要支援者のための個別避難計画作成の取組 ~誰一人取り残さない防災の実現をめざして~」
高島市健康福祉部社会福祉課
梅村 淳さん
【授賞理由】
命を守るという視点から、具体的で計画性の高い明確な発表をいただきました。誰一人取り残さない防災の実現ということで、継続して取り組めるよう全体像も示されています。これは滋賀モデルとして、今後、県内においての波及効果も期待されるものです。