滋賀県社協 70周年企画「ひたすらなるつながりフォーラム」を開催しました
2022.06.02 お知らせ全般
5月20日、滋賀県社会福祉協議会70周年企画「ひたすらなるつながりフォーラム」を開催。
「水俣を知り 共に生きるを考える」をテーマに、元チッソ水俣病患者連盟委員長 川本輝夫氏の長女、上野真実子氏にお越しいただきました。
第一部では、「今、水俣からつながる思い」と題して、父である川本輝夫氏の行ってきた運動のこと、家族のこと、上野さん自身が経験してきたことをお話いただき、
第二部では、「共に生きる」をテーマに、上野氏×滋賀県健康医療福祉部次長 丸山英明氏×滋賀県社協会長 渡邉光春(コーディネータ―:(社福)さわらび福祉会理事長 金子秀明氏)による鼎談をおこないました。
参加されていた方からは
*「とてもとても貴重なお話に、とてもとても心揺さぶられました。環境問題という認識を持っていましたが、今日のお話で『人権問題』だということに気付かされました。『人』について、『生きる』とは『つながり』とはを考える機会となりました。」
*「人間の価値、命の重さは同じだと皆が思えるような社会になれば共生社会に限りなく近づくと思う。」
*「上野さんの言葉ひとつひとつが心に響きました。一番胸にささったのは「自分の中の差別性」という言葉です。差別、偏見をなくしていくには、その問題をまず知ること、学ぶことが必要だと思います。あらためて自分に何ができるのか…考えさせられました。」
という感想もいただき、差別や排除の風潮が未だに社会問題となっている現代において、「共に生きる」ことについて考え、滋賀県社協の理念でもある「ひたすらなるつながり」の想いをみなさまと共有できた時間になったのではないかと思います。
*本フォーラムのダイジェストを7月発行予定の滋賀県社協広報誌「季刊ひたすらなるつながり」vol.8に掲載予定です。
広報誌は、県社協HPにも掲載しますので、ぜひご覧ください。
https://www.shigashakyo.jp/library/
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※水俣病とは
工場排水中のメチル水銀に汚染された魚や貝などを多く食べることにより起こるメチル水銀中毒。昭和31年(1956年)に熊本県水俣市で公式確認され、昭和43年(1968年)に国がチッソ株式会社による公害病と認めました。手足の痺れやふるえ、脱力、動きがぎこちなくなる等、様々な症状を引き起こす病気です。