お知らせ

【第41回滋賀県社会福祉学会】奨励賞および優秀実践賞の受賞者について

2023.02.28 お知らせ全般

2月22日、第41回滋賀県社会福祉学会を滋賀県立長寿社会福祉センターにて開催しました。
今回は2年振りに完全参集型での開催となりました。

午前のプログラムでは6つの分科会にて、自由研究発表11題、実践報告18題が発表および報告され、参加者のみなさんにとって、学びや気づきの多い時間になったことと存じます。

また、研究発表の中から4題の奨励賞、実践報告の中から6題の優秀実践賞が選出されました。

以下、受賞者のみなさまと授賞理由(奨励賞のみ)をご紹介します。



―・-・-・-〈奨励賞受賞者〉-・-・-・-

第 1 分科会  第 1 発表  
「介護老人保健施設におけるリハビリテーションの効果
 ~入所時の認知機能の差による日常生活動作の改善と在宅復帰について 」
 社会医療法人 誠光会 介護老人保健施設 草津ケアセンター
        森本 康弘 さん

【授賞理由】
 介護老人保健施設の役割である在宅支援、在宅復帰ができることに着目し、入院時の認知機能と在宅復帰時による日常生活動作の改善についてデータに基づいた発表がされました。感覚的な理解であったところを、データに基づきまとめられ、認知機能の改善が日常生活動作能力と在宅復帰により良い環境を与えることがわかり、今後に期待されるところです。


第 2 分科会  第 2 発表  
「各市町での介護保険独自ルールの違いについて」
 滋賀県介護支援専門員連絡協議会 
        前田 岳史 さん

【授賞理由】
 各市町で介護保険の独自ルールが設けられている中、職能団体として、調査をされ違いを研究発表されたことは、県内で活動する介護支援専門員にとっても、また保険者にとっても、有意義なものです。
 今回の調査結果を基に、利用者の権利を守る視点で政策提言もされており、今後の発展に期待ができます


第 4 分科会  第 3 発表  
「自立に関する認識調査(第二報) ~当事者・職員・企業の認識~ 」
 滋賀県児童福祉入所施設協議会 調査研究部会 
        堺 稔 さん

【授賞理由】
 自立という抽象的なものに対して、自立の概念についてアンケートを実施し、課題抽出の背景やデータ分析もしっかりされており、テーマにおける会場の関心度も非常に高いものでした。
 継続的に研究されており、今後、子どもや職員だけでなく、企業も巻き込みながらの展開に期待できるものです。


第 6 分科会  第 1 発表  
「滋賀県排尿支援プロジェクトの取り組み ~排尿サポーターの育成について~」
 滋賀県健康医療福祉部医療福祉推進課
        高田 佳菜 さん、 久保 亜紀 さん

【授賞理由】
 排泄行為という自尊心の維持に重要なテーマでした。加齢に伴う機能低下が当たり前のように捉える排尿障害について、排尿サポーターや相談窓口を設け、維持、改善を目的に取り組まれている視点が新しいものでした。
 様々な場でアンケートも実施し、効果測定もされており、県内にも広がっていくことが期待されるものです。


―・-・-・-〈優秀実践賞受賞者〉-・-・-・-

第 1 分科会  第 4 発表  
「ノーリフトケアの実践 ~利用者・介助者の負担軽減と自立支援を~」
 社会福祉法人近江ちいろば会 ぼだいじデイサービスセンター虹
        上西 忍 さん、 髙岡 拓人 さん


第 2 分科会  第 3 発表  
「新しい風~利用者との思い出作りの時間を増やす為に~」
 特定非営利活動法人 宅老所心 小規模多機能型居宅介護事業所 心
        西川 友美 さん


第 3 分科会  第 4 発表  
「単独型短期入所事業所 「西の湖自立の家」の」設立と6年間の歩み」
 特定非営利活動法人とまり木「西の湖自立の家」
        村井 竜雄 さん


第 4 分科会  第 5 発表  
「小鳩会の法人内研修の取り組み」
 社会福祉法人 小鳩会  小鳩の家
        日髙 斗樹 さん


第 5 分科会  第 2 発表  
「目に見えない障がい理解を図る活動について ~擬似体験で気づくこと~」
 NPO法人 近江八幡市手をつなぐ育成会
(発達障がいと知的障がいのある人の擬似体験型啓発キャラバン隊 花bee
        越後 美穂 さん、 中山 千晴 さん


第 6 分科会  第 3 発表  
「社会福祉士から見た「出張講座」立ち上げと地域との繋がり」
 医療法人 幸生会 琵琶湖中央リハビリテーション病院 健康福祉事業課
        上嶋 美由紀 さん


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○「奨励賞」とは
滋賀県内において社会福祉関係者の専門性と実践力を高めるために意欲的、先駆的かつ継続的に取り組んでいる研究であり、論旨が明確な研究であるか、実証的な研究であるか、将来性があるかなどといった観点から奨励賞を選考。

○「優秀実践賞」とは
今年度より、実践報告のうち、今後のさらなる実践の積み重ねが、滋賀の社会福祉の発展と向上につながることを期待し、優秀実践賞を選考。